HOME 魚探ラボ Team FURUNO 秋の須磨沖合で太刀魚を狙い打ち!
魚探ラボ
11月初旬、事前情報で、須磨沖合ではタチパターン(太刀魚がベイト)に青物が移行しているとのことだったので、青物狙いでジグも重めの130~200gのロングのタチカラーで揃えてきたが、まずは手堅い太刀魚釣りへということにし、須磨沖での著名スポット、横瀬を狙う。到着した時には、既に50艇を超す遊漁船やプレジャーボートがひしめき合い、秋特有の強い風が絶え間なく吹きすさぶフィールドでは、オートパイロットのSABIKIモードは欠かせない。大型の遊漁船に挟まれた位置取りでも、慌てることなく艇を難なく風に立ててフィッシングに専念できるのは有り難い。
メンバーは、ガイド歴20年でキャプテンも務めるS氏と、関西を中心にショアからオフショアまで数々の戦歴を経て、独自の人気ブログを持つJ氏。そして、Team FURUNOでは若手ながらも、最近の釣行回数では負けないこだわり派の私、Ryuの3人。せっかく3人が揃ったので、同じ太刀魚釣りでも、異なった釣法で狙うことになり、S氏は天秤、J氏はジギング、そして私、Ryuはテンヤ(餌はマイワシ)で攻めることにした。
テンヤを投入し着底させて、低速定速巻きで10mくらい巻き上げては落とすの繰り返し。投入一発目からいきなりバイトがあるもまさかの凡ミス。テンヤを逆さ付けしてしまいフッキングが決まらず、バラすという失態。しばらくしてJ氏がジグで連続して数本ゲット。S氏の天秤仕掛けも反応が悪く、ジグのように動いているものに反応があることがわかる。テンヤについては、シングルフックでのノリが悪く、バイトはあるもののヒットなし。そこでストレスも溜まってきたところでジグに変更。しかしながら、魚探のベイト反応も薄く、相変わらずパターンが読めない。
その後、J氏がジグで釣った太刀魚の尾っぽが喰われているのを見て、太刀魚同士の共食いパターンを想定し、青物用に購入していたタチパターンジグを選択した。沖の太刀魚は立ってるので魚探にも映りにくく、魚探反応が薄かったことも合点がいくと思っての自分なりに納得の選択だった。タチパターンは、しゃくってもジグがダートしないよう(左右に飛ばないよう)にすることが重要で、しゃくりを緩めにするか、ロッドのキャパシティ的に重めのジグを使うことで、ジグが真っ直ぐ立ち泳ぎで上がるように演出させた。これにより連続で2本キャッチしたが、残念ながらそこで横瀬エリア終了。とはいえ、狙いが当たったことで、溜まったストレスは解消された。帰りのマリーナ近くのショップ情報では、他艇も青物釣果はなく、釣れてて太刀魚1本程度という渋い状況の中で我々の釣果はまずまずといった結果と自己満足している。
実はこの日、青物をライブベイトで狙うつもりで、横瀬に向かう前に、須磨近くのピンポイントに溜まる、10cm前後のマメアジを20尾ゲット。浮いているアジは喰いっ気があるのでオキアミなしでも釣れるが、中層にいるアジはオキアミ無しでは反応なし。オキアミを投入しても仕掛けが沈下する前に流れ出てしまったのか等々、考えながら釣るのはホントに楽しい。
横瀬を終え、そしていよいよ青物か!と思ったところ、風がさらに強くなる傾向で、肝心の青物エリアは断念という悲劇。20尾のマメアジは南蛮漬けにして美味しくいただいた。
Text: Ryu / Photo: フルノスタイル編集チーム
今回の太刀魚狙いは、魚探にベイト反応が出てなかったので、ベイトは太刀魚かと思っていましたが、釣り上げた1匹目の胃袋の膨れ方と柔らかさからイカ(コウイカ?)だったのではないかと思います(事前情報と掛け合わせて考えると)。そのイカパターンとタチパターンに、シルバーのジグが効果的だったのかもしれません。ただ、ピンクゼブラ、赤金にも反応したので何とも言えないところですが・・・。
ヒットパターンからして、船の真下では反応なく、ジグが潮に流されて角度がついた状態でのしゃくり(ショアジギングに近い横の動き)にヒットしたことから、捕食しやすいイカがベイトになっていて、テンヤのイワシに反応が悪かったのかもしれません。
太刀魚ジギングにワイヤーを使うと、食いが悪くなるため、いかにミスバイトでリーダーを切られないようにするかがポイントになるのですが、不覚(?)にもスローピッチのロングジャークの後のステイ時にティップを下げてしまい、ラインテンションがゆるみジグのフォール速度が速くなり、リーダーを切られてしまいました(この時が一番活性が高かったように思います)。その他は、テールのトリプルフックにフッキングしていたので低活性だったのだと思います。
その時々での状況判断で、作戦を立ていかに釣果をあげることが出来るかが、釣りの醍醐味ですよね!
Text: J / Photo: フルノスタイル編集チーム