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魚探の仕組み

魚探のユニット構成

プレジャーボート用の中小型魚探では、基本的には指示部本体と送受波器の2つのユニットで構成されています。
指示部本体の内部には、送受信回路のほか、画像表示のための信号処理回路、電源部などが組み込まれています。送受波器には海中へ発射する超音波周波数に応じた振動子が組み込まれています。指示部本体と送受波器間は、電気信号をやりとりするために1本のケーブルで結ばれています。
魚探を作動させるためには電気が必要です。電気は、電源ケーブルを使って船内に設置されているバッテリから供給します。基本的な配線はこの2本のケーブルだけです。
指示部本体はブリッジにある操舵装置の近くなど、操作がしやすいく、画面が見やすい位置へ設置します。一方、送受波器は船底部分に設置します。

船底に取り付ける送受波器の大きさは、小型プレジャーボート用で最大直径は約7センチ、高さは約3センチ程度のものです。ただし、送受波器の中央部分から船底部分に固定するためのボルト状の心棒が付いていますが、その長さは約12センチです。
プレジャーボートなどの小型魚探は2ユニット構成ですが、漁船用や大中型プレジャーボートに搭載する大型魚探では、これらの基本ユニットのほかに、外部送受信器や操作部などを別途装備するものもあります。

著者紹介

マリンギアライター 須磨 はじめ さん

神戸市須磨区在住

「ボートフィッシング」では、「すぐに役立つ電子機器解説」の連載を持つ。
著書:「電波航法機器」「電波機器と超音波機器」「魚探・GPS100%使いこなしブック」他