魚探の仕組み
魚探など電子機器を動作させるためには電気(電源)が必要です。船上での電気は船内に搭載したバッテリから供給します。
特殊な超小型魚探を除いて、一般の魚探の電源電圧はDC 12~24ボルト仕様になっています。供給できるバッテリの電圧が、12ボルトから24ボルトの間であれば魚探は正常に動作します。(機器への供給電源電圧は機器本体に明記されてますのでご確認下さい。)
小型ボートでは、一般に直流12ボルト(DC 12V<デーシー12ボルト>)のバッテリが1つ搭載されていますのでこれを使用します。バッテリを2個直列に接続したDC24ボルトの船の場合は24ボルトをそのまま接続します。
バッテリ端子から配電盤まではすでに電源ケーブルが配線されていますから、魚探の電源ケーブルは配電盤まで配線します。通常、配電盤には機器毎に電源スイッチが付いていますので、魚探専用スイッチが使える端子にこのケーブルを取り付けます。
ボートによっては、バッテリを2個搭載してDC 24ボルト仕様とした艇もありますが、この場合も同様に配電盤経由でDC24ボルトを魚探指示部本体へ接続します。
(機器の電源を切る場合、配電盤のスイッチでコントロールするのではなく機器本体の電源スイッチを必ず先に切ってください。)
バッテリは容量(蓄えておける電気の量)が決まっています。大型バッテリは容量が大きいため魚探は長時間にわたって使用できますが、小型バッテリでは容量が小さいために魚探が作動する時間は短くなります。バッテリの容量はバッテリ本体に表記されている数値(AH:アンペア・アワー)で分かります。
船のエンジン発電機からバッテリへ直接接続したバッテリに繋いだ場合、回転数に比例して電圧変動になる危険性がある事と、魚探画面にエンジンノイズの影響を受ける場合がありますので、エンジン発電機からのバッテリとは別のバッテリを用意していただいたほうが良い場合があります。
エンジンノイズの影響を受けぬよう、電源ケーブルと振動子ケーブルはできる限り束ねる・沿わす事が無いよう配線して下さい。
神戸市須磨区在住
「ボートフィッシング」では、「すぐに役立つ電子機器解説」の連載を持つ。
著書:「電波航法機器」「電波機器と超音波機器」「魚探・GPS100%使いこなしブック」他