HOME 魚探の仕組み 隣のボートが妨害?!(干渉について)
魚探の仕組み
自艇の近くに仲間のボートや釣り船などがいて、魚探を使用している場合、魚探画面上に一見規則的に見えるパターンのラインが現れたりすることがあります。見た目にも変な線であり、直線や破線などいろいろな形で現れます。これは魚探の干渉(かんしょう)といわれる現象であり、魚探画面が見にくくなります。
自宅でテレビを見ているとき、時々シマシマ模様が現れることがありますが、魚探の干渉はこの現象によく似ています。テレビの場合は、家の近くで高周波ミシンや、アマチュア無線機などによる強力な電波が発生した場合に生じることがあります。これに似た障害が魚探に生じますが、これが魚探の干渉です。魚探の干渉は、点々、斜線などの形で画面上に現れます。現れた干渉は画面上に映像として残り、そのまま左方向へ送り出されてゆきます。他艇からの干渉を受けている間はこのシマシマ模様が周期的に現れてきます。干渉信号は画面の上から下まで斜めのパターンで全画面に現れます。干渉波は他艇の魚探から発振されている信号によるものがほとんどですが、自艇の電気機器が発生している場合もあります。
干渉現象を無くする方法は、干渉を受けている魚探から発射されている超音波発射のタイミングとずらす必要があります。魚探では干渉除去機能をオンにすると、自動的に超音波発射周期が変わり、干渉波が生じなくなります。このほか、探知周波数を低周波から高周波に切り替えたり、隣接するボートから少し離れることも試みるとよいでしょう。
近場に他船がいる場合は、他船の魚探による干渉を受けることがあります。画面上に斜線が入ったり、点々状のノイズが入り、画像は見づらくなります。
神戸市須磨区在住
「ボートフィッシング」では、「すぐに役立つ電子機器解説」の連載を持つ。
著書:「電波航法機器」「電波機器と超音波機器」「魚探・GPS100%使いこなしブック」他